◆ 戦うWebデザイン―制約は創造性をはぐくむ | |
「サイトの良し悪しを決めるのは何か?」「Web技術を正しく使っているのだろうか?」といったWebデザイナーが直面する疑問や不安への答えが、本書から見出せる。 本書の1ページ目には、「Webの世界を覗いて『どうやって?』ではなく『なぜ?』と考えたすべての人に、この本を捧げる」と書かれている。めまぐるしく変化するWebの世界のなかで、新しい技術を目にするとすぐに「どうやって?」と考えがちな読者たちに、まずここで喝を入れている。 8章に分かれた本文では、Webデザインという考え方が生まれた背景を最初に解説した後、インタフェース、サイトの構造、ユーザーのシステム環境への対応などの各要素を視野に入れたWebデザインについて論じている。有名なポータルサイトなどを細かく検証しながら、親しみやすい口調で理論を展開している。 ヤコブ・ニールセンの『ウェブ・ユーザビリティ』が「理想論」だとするなら、本書は「現実論」といえるかもしれない。「すべてのユーザーがサイトを見られるようにすべき」と論じるのではなく、「なぜすべてのユーザーに見せる必要があるのかを考えてからデザインすべき」と論じているのである。 オールカラーのカラフルな構成だが、仕事としてWebデザインを手がけている上級者向けの本といえるので、初心者には何が書かれているのかわからないかもしれない。多少読み進めるのが難しい部分もあるが、本書から新しい何かを発見できるだろう。(上野祥子) 内容(「BOOK」データベースより) Webデザイン革命の旗手ジェフリー・ヴィーンによる指南書、日本初上陸!大人気ウェブマガジン「HotWired」に学ぶWebデザイン進化論。Webの世界を内側から理解する。読者対象はWebデザイナーやその志望者、もしくはインターネットビジネスに携わっているビジネスマン。 内容(「MARC」データベースより) Webデザイナーと、Webの世界を内側から理解したい人に向けた指南書。サイトのよしあしを決めるのは何か? Webの技術はなぜこんなしくみなのか? ウェブマガジン『HotWired』に学ぶWebデザイン進化論。 出版社 佐藤弘基(編集担当) Webデザイン革命の旗手による指南書 ついに日本上陸! 大人気Webマガジン「HotWired」のチーフディレクターとして絶大な人気を誇る著者が語るWebデザインの理論書が、ついに日本に上陸しました。サイト構築の考え方やインターフェイスなどのWebデザイナーが知っておくべき事柄が、わかりやすく親しみやすい語り口で展開される手軽な読み物です。さまざまなWebサイトのデザインやコラム執筆の経験をもとにして語られる内容は、デザイナーだけでなく、Webビジネスに関わる人々にとってたいへん価値のあるものになっています。 | |
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